楽天は14日、無料のインターネット電話サービス「Viber(ヴァイバー)」を運営するヴァィバーメディア(本社キプロス)の株式100%を9億ドル(約900億円)で買収すると発表した。3月中に買収を完了する。
インターネット商店「楽天市場」などデジタル関連事業のコミュニケーション基盤として活用する一方、ヴァイバーの利用者にも楽天のサービスを売り込んでいく考えだ。
ヴァイバーは2012年3月に設立された無料ネット電話サービス大手。世界193カ国で約2億8000万人の利用者があり、スカイプやLINEに次ぐ規模。
三木谷浩史社長は14日の記者会見で、「自社のデジタル関連事業とヴァイバーの相互乗り入れを図りたい。3億人の利用者を楽天会員にするのは極めて容易だ」と自信を示した。
また、ヴァイバーのタルモン・マルコ最高経営責任者(CEO)は「当社の今後を考え、楽天と一緒になる道を選んだ。ヴァイバーは将来はゲームのサービス基盤にもなる」と語った。