テレビのハイビジョン放送(2K)の約4倍の解像度を持つ「4K」での番組制作が進んでいる。鮮明でなめらかな映像を生かし、ドキュメンタリーやドラマ、スポーツなど多くのジャンルで撮影ノウハウを積み重ねている段階だが、改善すべき点もまだ多い。6月2日の試験放送開始を間近に控え、4Kの特徴や、今後の課題をまとめた。(本間英士)
大画面でもきれい
4Kのメリットとしては、(1)画質がきれい(2)動きがなめらか(3)表現できる色が増える-の3点が挙げられる。
その解像度をデジカメでおなじみの画素数で表現すると、ハイビジョンの約200万画素に対し4Kは約800万画素で、50型以上の大画面テレビで近づいて見てもあらが目立たない。動きも、1秒間に30枚の映像を画面に表示するハイビジョンに対し、4Kは倍の60枚。見慣れた野球やサッカーも、画面の大きさもあいまって臨場感が増す。