ソニー新たな成長戦略見えず 電機部門は苦戦、中韓勢との競争激しく (1/4ページ)

2014.5.23 05:55

 ソニーの平井一夫社長兼最高経営責任者(CEO)は22日、経営方針を発表し、2015年度に4000億円規模の連結営業利益(13年度は264億円)を目指す考えを明らかにした。

 今年度は不振のエレクトロニクス(電機)部門でコスト削減などの構造改革に専念。娯楽や金融などで収益を下支えする計画だ。しかし、電機部門は中韓勢との競争なども激しい上、新たな成長戦略もみえておらず、復活への道のりは険しい。

 「経営方針説明会では異例かもしれないが、やるべきことをやらないと中長期の戦略を描くことはできない。成長のために(電機の)構造改革をやり切る」

 平井社長は、数値目標や具体的な達成に向けた施策を提示できなかったことについて、理解を求めた。電機部門再建やテレビ事業黒字化など就任時に掲げた目標は軒並み未達。「環境変化への対応とスピードが不足し、打つ手が遅れた」(平井社長)ことが原因だ。

韓国サムスン電子と米アップルの2強でさえ苦戦

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