ソフトバンクモバイルは13日、小型気球を使って空中に漂う公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」基地局を開発したと発表した。同社が災害時用に開発した携帯電話用の気球式中継基地局の技術を応用して実用化した。
イベント会場などで車両に係留した気球の基地局を20~30メートルの上空に浮かべて最大半径300メートルをサービスエリア化する。
気球は直径3・5メートル、高さ2メートルの楕円形。車内で構築作業ができるため広いスペースが不要で、風速10メートル強でも利用できるという。
東京ビッグサイト(東京都江東区)で15~17日に開催される「コミックマーケット86」で、この気球基地局1基を稼働させる。このほか人が運ぶ可搬式のポール型やリュック式の基地局とともに同イベントのWi-Fi通信環境を担う。