三井物産は24日、コーポレートスローガン「360°business innovation.」など商社の新たな価値の創造に向けたブランド戦略を発表した。ロゴは300年以上の歴史を持つ井桁マークを生かし、墨をイメージしたシャープな黒に刷新した。戦後の三井物産として全世界でロゴを一律にするのは初めてで、世界規模で統一感を図る。
資源開発から食料、化学品、インフラなど多彩な事業を手がける総合商社は世界でも珍しい業態だけに、海外の投資家やマスコミからも分かりにくいとの批判に応える狙いもある。
スローガンの「360°」にはブラジルで参画する見渡すかぎりの大豆畑をイメージし、農業を通じて世界の食糧の安定供給に応えるなど「社会を豊かにするビジネスイノベーションに貢献する」(三井物産の飯島彰己社長)との企業メッセージを打ち出した。