【開発物語】「“Wおどり炊き”スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器」 (1/7ページ)

2014.11.3 05:00

パナソニックの「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器」

パナソニックの「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器」【拡大】

  • パナソニック・アプライアンスの神戸工場=神戸市西区
  • 検討を重ねる炊飯器の設計技師ら
  • 水温からコメの重さまできっちりと計って炊き上げる=神戸市西区のパナソニック・アプライアンス
  • 実験室のような部屋で炊きあがったご飯の香りや味を確かめるライスレディ=神戸市西区のパナソニック・アプライアンス

 □パナソニック「“Wおどり炊き”スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器」

 ■ライバルの技術融合した最高傑作

 ≪STORY≫

 パナソニックの「“Wおどり炊き”スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器」シリーズが、かまどで炊いたようなおいしいご飯ができると好評だ。旧シリーズの最上位機種と比べて、2013年度の売上高が前年比3割増を記録。6月に発売したモデルでは、新機能を搭載し、今年も販売増が期待されている。パナソニック史上最高傑作といわれる炊飯器が誕生するには、数え切れないほどの紆余(うよ)曲折があった。

 「一緒になったんやから、いい加減融合せえ」。3年前、パナソニック・アプライアンスの高見和徳社長は、炊飯器開発チームに対してこう一喝した。高見社長は当時、子会社化した三洋電機の技術を融合した新製品を作るよう再三促していたが、現場はそれに対し、なかなか首を縦に振らなかった。

                  ◇

 IH式元祖のパナソニックと圧力式元祖の三洋はそれまで最大のライバルで水と油の関係。「上層部から言われ、何度か検討したが、商品性はないとほったらかしにしていた」と調理ソフトチームの加古さおりチームリーダーは苦笑いする。

 パナソニックは世界初のIH式炊飯器を発売。老舗としてのプライドがある。「圧力をかけた三洋のご飯は、モチモチするから日本人全員が好まない」(加古さん)という意見が当時の開発チームの大勢を占めていた。そうした中、社長からのオーダーも無視し続けていたという。

 その一方で、現場にはモチモチしたご飯が消費者に受け入れられてきたという市場データも上がってきていたという。気が付けば、圧力式を販売していないのはパナソニックだけだった。開発チームにも少しずつ焦りの色が見え始めていた中、社長の一喝もあり、現場はプライドを捨て、方針転換を決めた。

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