電子部品大手7社の2014年4~9月期連結決算【拡大】
好調なスマートフォンの販売などを背景に、電子部品各社の業績が好調だ。6日に出そろった大手7社の2014年9月中間連結決算は全社が増収を確保し、最終増益となった。9月に発売された米アップルの「iPhone(アイフォーン)6」シリーズや台頭する中国の新興メーカーのスマホに供給する部品が伸び、収益を押し上げた。ただ、大手以外を含めると、韓国のサムスン電子やソニーのスマホ向けの供給が多い部品メーカーは業績が伸び悩むなど明暗が分かれ、特定の完成品メーカーに依存するリスクが改めて浮き彫りになった格好だ。
小米がサムスン猛追
「通信分野で中国メーカー向けの売り上げがほぼ倍増した」。村田製作所の村田恒夫社長は10月31日、中間連結決算の発表会見でこう述べ、最終利益が前年同期比43.8%増の685億円となった要因の一つとして、中国の新興メーカーへの食い込みに成功したことを挙げた。
同社はアイフォーン向けに積層セラミックコンデンサーを供給しているが、中国メーカー向けも中間期の業績拡大に貢献した。中国ではサービスが始まった高速通信規格「LTE」に対応するスマホが売れ、コンデンサーなどの需要が伸びている。