新日鉄住金と神戸製鋼所は3日、相互に持ち合う株式を市場に売却し、出資比率を現状の半分程度に引き下げると発表した。資産圧縮で財務体質を改善する狙い。株式市場の環境を踏まえ、来年3月末までをめどに実施する。
神鋼は9月末時点で、新日鉄住金株の1.4%、新日鉄住金は神鋼株の5.9%を保有している。今回の出資比率引き下げで、保有比率は神鋼が0.7%、新日鉄住金が2.9%に下がる見込みだ。
両社は、新日本製鉄と住友金属工業の統合前の平成14年から連携による競争力強化策の一環として出資を開始。19年までに新日鉄と住金、神戸製鋼所が、それぞれ210億円を相互に出資してきた。
だが、24年に新日鉄住金が誕生し、双方の出資比率が拡大。両社ともに財務基盤の強化を進めており、出資比率を統合前の水準に引き下げることにした。両社は製鉄過程で出る副産物のリサイクル事業などで業務面での連携は継続するとしている。