トヨタ「国内生産300万台」死守へ司令塔カイゼン 工場管理部門を再編 (1/3ページ)

2014.12.30 06:53

 トヨタ自動車が国内工場の管理・運営体制の抜本的な改革に着手した。2015年1月1日付で工場をまたぐ管理部門の再編統合を行い、指揮命令系統を簡素化して生産性の向上を図る。トヨタは世界販売1000万台を超えた次の成長に向け、部品大手デンソーなどグループ各社と事業再編を進めているが、国内最大の製造業として掲げた「国内生産300万台」を死守するには国内拠点の競争力強化が欠かせないとの考えがある。

 再編するのは、トヨタの国内各工場で司令塔の役割を担う「工務部」と呼ばれる部署。生産計画の立案や部品の発注、労務管理などを行い、トヨタのものづくりを現場で差配する。

 具体的には、自動車の基幹部品を作る三好工場(愛知県みよし市)と明知工場(同)、エンジンを生産する下山工場(同)、上郷工場(愛知県豊田市)との工務部をそれぞれ統合する。

作業効率の向上を図る「カイゼン」を競い合い競争力を高めてきた

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