テラモーターズ(東京都渋谷区)は新型の電動三輪車「R6」を開発、2015年春からインドやバングラデシュをはじめとして、三輪タクシーが普及しているアジア各国で販売を開始する。
R6は、1回の充電で約100キロの走行が可能。また、従来の三輪タクシーでは4人乗りが主流だったが、6人の乗客に対応できるようにした。
重点地域は三輪車の最大市場であるインド。15年には1万台の販売を計画しており、さらなるラインアップも拡充する予定だ。また、アジアだけではなく、アフリカや中南米にも輸出していく考えだ。
アジア諸国では一部の中国系メーカーが電動三輪車を販売していたが、故障に加えて交換部品の安定供給に問題を抱えていたという。このため高度な品質とアフターサービスを兼ね備えた電動三輪車への需要が高まっている。
これを受けてテラモーターズでは、アジア各国の三輪車市場について約2年間のマーケット調査を実施。普及タイプは電池やモーター、コントローラー、バッテリーなどの部位に問題を抱えていることが判明し、厳格な部品選定を行って改良を進め、商品化に至った。
また、インドで長期にわたるテストを行うことで、過酷な走行環境でも対応できる耐久性を実現した。