トヨタ、工場の若手に賃金配分へ 「工長」「組長」20年ぶり復活

2015.1.27 22:23

 トヨタ自動車の上田達郎常務役員(労務担当)は27日、工場で働く従業員の賃金体系を大幅に見直し、年功序列の賃金体系を若年層に手厚い仕組みに変更する方針を明らかにした。少子高齢化で確保が難しい優秀な若手社員を囲い込む狙いだ。また、生産現場を率いる「工長」「組長」の肩書を約20年ぶりに復活することも明らかにした。

 東京都内で開かれた経団連の労使フォーラムでの講演で表明した。既に労働組合と制度設計を協議しており、早ければ平成28年にも導入する見通しだ。

 新しい賃金体系は、勤続年数に応じて給料が上がる「賃金カーブ」を若手の取り分が多い形に見直す。年功による昇給を圧縮して能力給の配分を増やし、業務への貢献が給料に反映されやすくする。対象は生産現場で働く約4万人で、年2回の査定で評価し、結果に応じて賃金が変動する。

 あわせて、工場の現場監督であるグループリーダーと、それを統括するチーフリーダーの肩書を、それぞれ組長、工長という日本語の呼称に変更し、手当を新設する方針だ。

 組長、工長の肩書は9年に廃止されたが、かつては「若手社員にとって組長はおやじ、工長は雲の上の存在」(トヨタ関係者)だった。現場の「長」としての自覚をこれまで以上に促し、若手の育成や生産性の向上につなげる狙いだ。

 また、団塊世代の大量退職による技術力の低下を防ぐため、60歳定年後の再雇用制度も見直す。現在は再雇用で賃金が半分程度まで落ちるが、優秀な社員は定年前の役割や待遇を維持し高度な技術が若手へ円滑に継承できるようにする。

 上田氏は「世代間格差をなくし、65歳まで実質的に切れ目なく活躍してもらえる制度だ」と説明した。

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