フィリピンはコンビニエンスストア各社の競争が激しさを増している。同国で「セブンイレブン」を展開する最大手フィリピン・セブン・コープは今年、設備投資に同社として過去最高の30億ペソ(約81億円)を投じて350店を新設する意向を示した。前年の20億ペソを大きく上回る積極的な設備投資でシェア首位の座を固める考えだ。現地経済紙ビジネス・ワールドなどが報じた。
セブンイレブンはフィリピン市場における店舗数ベースのシェア6割を占め、昨年の店舗網は286店を新設して1287店となり、前年から27%増加した。フィリピン・セブンの幹部は「コンビニ業界では店舗数のシェアが売り上げに直結する。今後も店舗網の拡大を続けて首位の座を死守、拡大していきたい」と述べ、今後数年にわたって年25%以上のペースで出店を続ける意向を示した。
昨年8月末時点の店舗数が428店でシェア2位の「ミニストップ」を展開するロビンソンズ・コンビニエンスストアーズは、今年、100店の出店を目指す。2012年に1号店をマニラ首都圏に出店した「ファミリーマート」を展開するアヤラ・ランドも出店加速で早期に500店突破を実現したいとしている。