女性目線入った介護施設運営 孫の手・ぐんま 浦野幸子社長 (1/4ページ)

2015.3.2 05:00

 高齢化が進みリハビリテーションの専門家である理学療法士へのニーズが高まっている。リハビリといえば、スタッフと1対1で歩行訓練をするようすを思い浮かべるが、実際の現場では人手不足や経費削減などもあり、機械や他の職種でまかなうことが多い。そんな現状に飽き足らず、利用者一人一人に丁寧に触れ合うことで人気を集めているのが、「孫の手・ぐんま」が運営する介護施設だ。自身も理学療法士である社長の浦野幸子さんは「かゆい所にも手が届く思いやりを持つという意味を社名に込めた」と話している。

 ◆外観は「和風旅館」

 今年の元旦に群馬県みどり市に、「サービス付き高齢者向け住宅」(サ高住)を新規オープンした。サ高住は介護、医療と連携して高齢者の安心を支える住宅で、全国で16万戸超が運営されている。今回開所した「人生の奥座敷 孫の手」は、訪問看護、通所施設を運営する同社の4カ所目の施設。リハビリ型の通所施設を併設し、内科、薬局を開設したほか、だれでも利用できるカフェもある。和風旅館のような趣ある外観で、訪れた人からは「女性の目線が入っていますね」と好評だ。

 ぜいを尽くしているように見えるが、工夫を凝らして出費を抑えている。一例として設備の目玉となる大浴場は、高額な循環濾過(ろか)装置の導入が義務づけられているために設置していない。その代わりプライバシーや衛生面の配慮もあり、各室すべてに浴室を備えている。「一斉に入れたほうが、手間はかからない。しかし個別に職員が対応する」と、利用者との触れ合いを密にしている。

 同社はサ高住のほか、リハビリ型の訪問・通所施設を群馬県と栃木県で合計4カ所運営している。全国の通所施設の平均稼働率は70%だが、同社は90%を超えている。訪問看護・リハビリの訪問実績も月2000件に達している。

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