サイバーエージェントは年2回のペースで「あした会議」という経営合宿を開催している。新規事業の発掘を目的に2006年から続いている伝統行事で、複数のチームが参加。1チーム当たり5、6人の社員で構成されておりプレゼンテーションを行って、藤田晋社長自らが採点し合否判断を下す。
サイバー傘下社長に
最終的に具現化するプロジェクトは全体の3、4割。その中には、今や収益の柱に育ったゲーム事業も含まれる。
昨年秋の会議には7チームが参加し、各チームが3案を発表した。その中に、いったんは却下されたものの、後日ひっくり返して会社の設立までこぎつけた案件がある。キーワードは教育。仕掛け人は道村弥生さんで、サイバーエージェントが設立した「ハグカム」の社長に就任した。
サイバーエージェントの特徴はスピード感にあふれた経営。収益が期待できそうな事業に対しては集中的に取り組み、短期間で収益を計上するビジネスモデルを得意とする。これに対して教育事業は、長期的な視点が求められる。