旭化成とFDKは19日、リチウムイオンキャパシタ(蓄電池)の合弁事業を6月30日付で解消すると発表した。高出力の特性を生かし、建設機械の動力源などへの活用を目指したが、普及の遅れから態勢を見直す。両社は2011年10月に合弁会社を設立し、旭化成の素材技術とFDKの電池製造能力を融合して開発を加速した。だが、価格面などの課題から、想定していた建設機械や自動車への採用が遅れ、量産には至っていない。FDKは合弁会社の全株式を買い取ってリチウムイオンキャパシタ事業を継続するが、旭化成は研究開発に集中する。