全日本空輸を傘下に持つANAホールディングス(HD)の社長に4月1日付で就任する片野坂真哉副社長は30日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じた。民事再生手続き中のスカイマークの共同スポンサーに名乗りを上げたことについて、片野坂氏は「全日空との共同運航の活用で互いに増収になり、(双方にメリットがある)ウィンウィンの関係ができる」と語った。
ANAHDは過去にも、経営が悪化した新興航空会社のエア・ドゥやスカイネットアジア航空(ソラシドエア)の再建に関与した経験があり、片野坂氏は「双方にメリットがあるから長続きするということを(スカイマーク側に)説明したい」と述べた。
スカイマークは「ドル箱」とされる羽田空港の発着枠を1日36往復分持っているが、片野坂氏は「主導権が競合航空会社に移ると、当社の経営に大きな打撃になる」と指摘。支援に名乗りを上げたのは、企業防衛の意味があることも明らかにした。