キッコーマンが27日発表した平成27年3月期連結決算は、最終利益が前期比22・5%増の153億円と2期連続で過去最高を更新した。為替相場が円安傾向にあったため、海外事業会社の収益が大幅に増加した。
売上高は前期比8・2%増の3713億円、営業利益は6・4%増の253億円となった。
国内事業は昨年の消費税率引き上げの影響で16億円、円安に伴う大豆などの原材料価格高騰の影響が5億円と、営業損益ベースでマイナス要因となった。一方で海外事業は売上高増の効果で31億円、為替が円安に進み、円換算での収益が拡大したことで15億円と、それぞれプラス効果がでて、国内の減益をカバーした。
28年3月期については売上高が7・7%増の4000億円、営業利益が10・4%増の280億円、最終利益は10・5%増の170億円の見通し。利益はいずれも過去最高になる。