経営支援、代理店事業しのぐ柱に 武蔵野・小山昇社長 (1/2ページ)

2015.4.27 05:00

 ダスキンの代理店を運営する武蔵野にはもう一つ、経営の柱となっている事業がある。中小企業などを対象にした経営支援事業だ。小山昇社長は『経営のプロ』として、数々のビジネス書や経営指南書を執筆したり、講演活動を行う一方、過去14年間で1000人以上の経営者らを指導してきた。

 --武蔵野の事業内容は

 「2つある。一つはダスキンの代理店事業で、当社は東京における第1号の加盟店になる。事業を始めて51年になるが、今だに売り上げは伸びている。そして、もう一つが経営支援事業だ。当社のビジネス手法を中小企業に伝授し、組織力強化につなげてもらうものだ」

 --乗り出した経緯は

 「2000年に日本経営品質賞を中小企業で3番目に受賞し、多くの経営者が会社見学に訪れるようになった。しかし、せっかく評判が高まったにもかかわらず、当社には東京の武蔵野地区に地域が限定されているダスキン関連以外に売る商品がない。そのとき会社経営の仕組みを丸ごと売り、ノウハウを伝授すればいいのではないかと考えた。経営支援事業は今や、代理店事業をしのぐ高収益事業だ」

 --経営支援の内容は

 「セミナーなどで現場を含めた当社の取り組みを紹介し、中小企業経営者らに生きた経営を実地で学んでもらっている。その一つが『実践経営塾』で、9日間のセミナーと4日間の合宿に参加する場合で180万円。セミナーで経営の基本を教えた後、合宿で経営計画書を作成してもらっている。一方、希望者には私といっしょに銀行や顧客企業の元を訪れたりして、仕事ぶりをそばで見学させている。希望が殺到しているのでかなり待ってもらっているが」

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