稲作農業のICTシステム実証の連携協定を締結し握手するNTTドコモの加藤薫社長(右から2人目)や篠田昭新潟市長(左から2人目)ら=14日、新潟市中央区【拡大】
NTTドコモと新潟市などは14日、IT(情報技術)を使い、稲作の省力化や品質向上に向けた実証実験を行うと発表した。センサーで収集した気温や湿度などのデータを集約・解析し、スマートフォンなどで確認できる仕組み。平成28年3月末まで、新潟市内で同システムの実証事業を行う。
農業関連ベンチャーのベジタリアが同市内の水田にセンサーを300個設置し、ウォーターセルが栽培管理システムなどを提供する。収集したデータはタブレットやスマートフォンで確認できる。生育状況など作業に必要な情報が、すぐに入手できるため、コスト削減や収穫量増加につながるという。
NTTドコモの加藤薫社長は「農業のIT化を全国展開し、生産性向上や省力化を支援したい」と述べた。