マカオで開幕したアジア最大級のカジノ産業総合展示会。日本のカジノ解禁をにらみ、日本のメーカーも多数出展している=19日【拡大】
小口久雄社長は「日本で培ったエンターテインメント性を武器に、アジアでセガサミーの固定ファンを作りたい」と意気込む。3月にはマカオ政府からカジノ機器を現地に設置する認可を得ており、今月中にも機器を納入する予定だ。マカオを中心にアジアでの販売拡大を狙う。
一方、既に海外展開に乗りだしているアルゼゲーミングは、展示した新型のルーレットマシンをマカオだけでなく米ラスベガスへの売り込みを図る。コナミは、きらびやかなスロットマシンの新製品を出展。フィリピンやシンガポールなどで拡販を進めるという。
このほか、カジノ機器の紙幣鑑別機でトップシェアの日本金銭機械や、パチンコ店の広告などを手掛けるゲンダイエージェンシーなども出展した。
実は、3年前のG2Eアジアに出展した日本企業は1、2社程度だったという。だが日本でのカジノ解禁の動きもあり、参加企業が増えている。展示会の運営関係者は「統合型リゾート(IR)整備推進法案が国会で成立していれば、参加企業はさらに多かったはずだ」と話す。
セガサミーのように、ゲーム機やパチンコ台の開発ノウハウを持つ日本企業は数多い。カジノ解禁となれば、G2Eアジアに参加する企業数は来年以降、さらに拡大しそうだ。(マカオ 黄金崎元)