記者会見の冒頭、エアバッグ問題について謝罪する高田重久会長兼社長(手前から2人目)=25日、東京都港区【拡大】
タカタの高田重久会長兼社長は25日、欠陥エアバッグのリコール(回収・無償修理)問題で初めて記者会見を開き、「多大な心配、迷惑をかけた皆さまにおわびする」と謝罪した。一方で「この問題をしっかり解決することが私の責任」と述べ、引責辞任は否定した。
タカタ製エアバッグは衝突時にガス発生装置が異常破裂する事故を起こし、米国などで少なくとも8人が死亡。高田氏は会見で「原因究明や安全確保に注力し適切な説明に努めてきた」と強調した。これまで経営トップが公の場での説明をしてこなかったことに関し、高田氏は「何度もタイミングを逸してきた。反省している」と語った。
エアバッグが異常破裂を起こした原因については、高温多湿の環境下で長期間さらされるなど複数の要因が重なったとの考えを示し、設計上の不備は認められないと強調した。