任天堂がゲームの市場規模が大きい北米で苦戦している。そんな中、反転攻勢のきっかけになると期待された世界最大のゲーム見本市「E3」が6月中旬に米国で開かれた。
E3は世界中のゲームメーカーにとって最も重要なイベントで、各社とも大きな発表を行う。任天堂は2013年から大規模な発表会を開かない代わりに、事前に録画した映像をインターネットで配信するネット発表会を行っている。
今年の配信は日本時間で6月17日未明。事前から注目度は高く、記者発表会の時間が任天堂の配信と重なった大手ソフトメーカーが急遽(きゅうきょ)、時間を変更したほどだった。
しかし、ふたを開けてみれば、数本の新作ソフトが公開されたもののサプライズは少なく、ファンの期待に応えるものではなかった。ライバル、ソニーの記者発表会では、新作や人気作のリメークに対し会場が割れんばかりの拍手に包まれたのとは対照的だった。