--会社について、どのような将来像を描いているか
「大それたことは考えていないが、医療に関する製品は絶対になくなってはいけないので、これからも着実に良いものを作り続けていきたい。わが社の強みであるゴムとプラスチックの技術を組み合わせた、他では作れない製品を生み出していければと思っている」
◇
【プロフィル】大島勲
おおしま・いさお 大手魔法瓶メーカー勤務を経て1980年、父・実氏が3代目社長を務めていた浪華ゴム工業に入社。技術職として長年、生産ラインに立ち、2002年社長に就任。63歳。大阪府出身。
◇
≪イチ押し!≫
■シリコン製でアレルギー対策
浪華ゴム工業が日本で初めて作り、100年以上販売している天然ゴム製水枕に、シリコン製品が登場した。天然ゴム特有の臭いが苦手という人や、ラテックスアレルギーのため、じんましんやアナフィラキシーショックを起こす可能性のある人も安心して使えるようにと、シリコンで水枕を再現した。
形状は天然ゴム製と同じ。口の部分から水を入れ、付属の締め金で留めて使用する。大きさは横21.5センチ、縦47センチ。水は最大2リットル入り、水の量を変えることで、好みの堅さに調節できる。大島勲社長は「電気に頼らないエコな暑さ対策。心地よい冷たさでリラックスできる」と話す。
病院などへの販売がメーンだが、今年6月から一般向け製品も作製。インターネットで通信販売をしている。価格は送料、税込み3240円。