ただ、風に揺れにくい電線は十数年前から銅製の電線で研究が進んできた。溝を入れた電線について風を弱める効果は検証済みで、後はアルミ電線にも用いることが可能か確かめるだけだった。
アルミ電線も昭和40年代を中心に大阪府南部に開発された泉北ニュータウンで検証導入していたため、アルミ電線を扱った経験がある府南部から導入を進めることになっている。
アルミは電線にした場合で重さが3~4割軽くなるため、現場の交換や保守などの作業効率化も期待されている。
関電は「これまでの研究や検証成果を寄せ集めた」と説明する。裏を返せば材料調達費だけでなく、開発費も抑えながらアルミ電線の導入を実現したわけだ。