ベアリング大手のミネベアと電子部品メーカーのミツミ電機は21日、平成29年4月の経営統合に向けて基本合意したと発表した。製品開発や販売を強化して、収益力を高めるのが狙い。株式交換方式により、持ち株会社を設立し両社を傘下に置く方針だ。
ミネベアは航空機などに使われる部品が主力で、スマートフォンの液晶バックライトなども展開している。一方、ミツミは自動車や情報通信端末、テレビなどの電子製品に使われる半導体などを手掛けている。
両社は、事業の重複が少ないことから、統合を通じて顧客基盤の拡大やコスト競争力の向上につなげられると判断した。持ち株会社の経営体制は、会長兼社長にミネベアの貝沼由久社長が、副会長にミツミの森部茂社長が就任する予定だ。
27年3月期連結決算の売上高は、ミネベアが5006億円、ミツミが1530億円だった。