格安スマートフォン「mineo(マイネオ)」を提供する関西電力系の通信会社、ケイ・オプティコムは25日、都内で事業説明会を開催した。料金の安さや品質といったサービスそのものやCMなどの従来のマーケティング手法に加えて、利用者間のコミュニティサイト設置や利用者同士でパケット通信量を分け合うサービスなど、利用者間でマイネオの楽しさを共感してもらうことを販売戦略の柱に据える方針を示した。
同社モバイル事業戦略グループの津田和佳グループマネジャーは、総務省が仮想移動体通信事業者(MVNO)の普及を後押ししていることなどからMVNO間の競争が激化しつつあることを背景に、「これまでと同じ低料金やサポートの充実などの競争では消耗戦になる」と今後の市場を分析した。
その上で、昨年開設したコミュニティサイト「マイネ王」で利用者からの意見を元に導入した、低容量や大容量のプラン、利用者間でパケット通信量を分け合える「フリータンク」などの独自のサービスを挙げ、「ファンの声に基づいたマーケティングがうまくいった例は余りないが、これにすがろうというのが今の戦略だ」と強調した。