タカタ社長辞任の見通し 自動車メーカーの支援引き換え

2016.1.28 23:46

 欠陥エアバッグのリコール(回収・無償修理)で業績が悪化する自動車部品大手タカタの高田重久会長兼社長が辞任する意向を固めたことが28日、分かった。タカタはリコール費用の増加で債務超過になる恐れがあり、自動車メーカーに財務支援を要請する方針。時期は未定だが、高田氏はメーカーの支援と引き換えに退任する見通しだ。

 タカタは29日のメーカーを集めた会合で、今後の事業計画などを説明する。

 タカタ製エアバッグのリコールは世界で5千万台規模に膨らみ、リコール費用は数千億円に上る。ただ、タカタが計上したのは一部で、残りは自動車メーカーが負担。今後、タカタに請求すると、タカタは債務超過に陥る恐れがある。

 このため、タカタはメーカーに支援を求める考えだ。部品の安定供給などを目的に日系メーカー各社は支援する方向だが、これまでのタカタの対応に不信感を持つメーカーもあり、支援の条件として経営責任の明確化をあげる声が強かった。

 高田氏は創業家出身。昨年6月の会見では引責辞任を否定したが、自らを含む経営陣の刷新が避けられないと判断したもようだ。

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