カドカワが設立した学校法人角川ドワンゴ学園が運営し、主にインターネットを通して授業を受ける「N高等学校」が今月、開校した。6日に行われた入学式は、沖縄県うるま市の本校と東京・六本木をネット中継でつないで開催。新入生約1500人のうち73人が東京会場で出席。ヘッドセットを身に着け仮想現実(VR)の空間で本校の様子を体感するなど、新しい学校ならではのユニークな式典となった。
使われたヘッドセットは、サムスン電子の「Gear VR」。新入生は臨場感のある映像で国旗の掲揚や、沖縄にいる校長の式辞などを体感した。
東京会場で来賓として出席した島尻安伊子・IT政策担当相は「時代を先取りした新しいタイプの高校で、ぜひ成功してほしい」と激励。N高校は、生徒が自分のペースで学べるのが特徴。プログラミングやゲーム、美容関連など多様な課外授業もカリキュラムとしてネットで受講できる。沖縄の本校でも5日間以上、特別活動などを行う。