日本企業の植物工場、海外に本格進出 水不足に悩む中東などで受注見込む (1/2ページ)

2016.7.18 08:01

昭和電工がアラブ首長国連邦(UAE)に納める植物工場(同社提供)
昭和電工がアラブ首長国連邦(UAE)に納める植物工場(同社提供)【拡大】

 日本企業が植物工場ビジネスで海外展開を加速している。植物工場メーカーの昭和電工は、丸紅などと連携し、海外に本格進出。昭和電工などでは、土地が不毛で水不足に悩まされている中東など、幅広い地域で受注が見込めるとみて、売り込みを強化する構えだ。

 昭和電工は、丸紅、千代田化工建設と、発光ダイオード(LED)で野菜などを育てる完全人工光型の植物工場を海外販売する。第1弾としてアラブ首長国連邦(UAE)最大の財閥、アルグレアグループ向けに、ドバイで工場を納める。同グループは来年1月から1年ほど実験を行った後、商用の工場建設を判断する方針だ。

 昭和電工が工場を提供するほか、丸紅は営業、千代田化工建設は資材調達や建設をそれぞれ担当する。昭和電工は、赤色と青色の光を一定間隔で交互に照射し、野菜の成長を早める栽培法も併せて提供する。

 中東各国は、レタスなどの葉菜類を輸入に頼っている。昭和電工の工場は、野菜を効率栽培できるだけでなく、水を循環利用し、使用量を最小限で抑えられる点でも適しているという。

同社の工場は、三越伊勢丹ホールディングスとクールジャパン機構が10月に…

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