JERA、シェール由来LNG初輸入 コスト削減など期待

 東京電力ホールディングス子会社の東電フュエル&パワーと中部電力の共同出資会社「JERA(ジェラ)」は6日、米国産シェールガス由来の液化天然ガス(LNG)を国内で初めて輸入した。積載船が同日、中電上越火力発電所(新潟県上越市)に到着した。LNG調達先の多様化はエネルギー資源の安定確保に加え、コスト削減効果も期待できることから、米国産LNGを調達する動きは国内でも加速しそうだ。

 財務省の貿易統計によると、2015年度のLNGの国別輸入比率は豪州(22.9%)が最多で、マレーシア(18.7%)、カタール(15.8%)、ロシア(8.5%)と続く。

 企業にとっては、調達先を分散化させることで価格交渉を優利にしたり、買い手の転売を制限しない米国産LNGを活用した転売ビジネスにつなげられるメリットがある。東京ガスは17年度下期、大阪ガスも18年をめどにシェールガスの輸入を始める計画だ。

 さらに、米国ではシェールガスの採掘技術が進んだことで採算ラインが引き下げられ、トランプ次期米大統領がエネルギー分野の規制緩和を公約に掲げている追い風もあることから、今後も生産拡大が期待できる。

 米国産LNGは液化や輸送費用を上乗せしても原油価格と連動した中東産などのLNGより安くなるケースがあり、火力発電の燃料となるLNGが割安で調達できれば電気料金の引き下げにつながる可能性もある。