画像解析技術、再生医療の進化に活用 エルピクセル・島原佑基社長 (1/2ページ)


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 東大発ベンチャーで画像解析ソフトウエアの開発を手がけるエルピクセルは、2016年10月に資本業務提携した東レエンジニアリングや、ベンチャーキャピタル大手のジャフコなどから総額7億円を調達。島原佑基社長に、今後の事業展開などを聞いた。

 --調達資金の使い道は

 「医療分野の画像診断ソフトの開発と医療機器としての承認を得るための費用に充てる。医療現場では診断医が減っている一方で、画像のデータ量は増えている。医療現場では画像を効率的に解析、分類する技術が求められている。画像の自動診断支援のための技術開発に取り組みたい」

 --得意な画像解析分野は

 「ライフサイエンスの領域だ。もともとこの会社は研究者3人が立ち上げ、細胞を使った実験で使われる顕微鏡画像などの解析がメインだった」

 --画像解析技術開発のきっかけは

 「東大大学院新領域創成科学研究科の馳沢盛一郎教授の研究室に在籍していた。そこでは生物とIT(情報技術)との融合がテーマだった。ゲノムよりも情報量が多く、構造が複雑な画像に興味を持っていた」

 --起業してからは

 「画像と生物学との融合の可能性を見いだそうとしている。研究室には企業などからの共同研究の案件が指導教官のもとに数多く持ち込まれ、ニーズはあると感じた。研究所という役割だけではなく、会社をつくってソリューション(課題の解決)を提案していこうと考えた」

 --その画像処理技術とは

 「代表的なものは、ライフサイエンス分野の画像自動分類ソフトウエア『CARTA(カルタ)』だ。機械が画像の特徴を認識して、迷ったときに画面上で聞いてくる。その時に指示を出せば、その後は同じように指示通りの分類を進める。いままでは画像に映っている形や色などの特徴を1つずつ定義づけて入力する必要があったが、このソフトウエアを使えばそうした手間が省ける」