出光、創業家側と話し合い始まる

 出光興産は7日、出光創業家が出光と昭和シェル石油の合併を反対している問題で、創業家側と出光側の代理人による話し合いが始まったことを明かした。協議は昨年夏を最後に中断している。

 出光が昨年12月に英オランダのロイヤル・ダッチ・シェルから昭和シェル株31.3%を取得した後、双方の代理人が複数回会ったという。具体的なやり取りや今後の展望は「交渉中」(同社広報)として明らかにしなかった。

 一方、創業家側の代理人は「合併すべきではないという考えは変わらない」との方針を堅持しており、依然として双方の主張は平行線をたどっている。

 また、出光が7日発表した2016年4~12月期連結決算は、最終損益が606億円の黒字(前年同期は269億円の赤字)となった。原油価格の下落傾向が収まり、備蓄しているガソリンなど石油製品の在庫評価が改善したため。