東電HD、社債総額900億円に増額

 東京電力ホールディングス(HD)は27日、事業会社が3月に発行予定の社債の総額を、従来の700億円から900億円に増額すると明らかにした。投資家などと協議し、一定の需要を見込んだため。最終的な発行条件は3月上旬にも固める見通し。東電HD傘下で送配電事業を担う東京電力パワーグリッドが27日、社債の発行金額を訂正した有価証券届け出書を関東財務局に提出した。償還期限が3年の「3年債」を300億円から400億円に、5年債を400億円から500億円にそれぞれ増額した。東電が社債を発行するのは福島第1原発事故後初めてで、約6年半ぶりとなる。