日本建設機械工業会は27日、2017年度の国内68社の総出荷金額(補給部品除く)が16年度見込みとほぼ同じ1兆8790億円とする需要予測を発表した。
17年度の国内出荷金額予測はは8271億円でほぼ前年度並み。
輸出は好調が続く北米が牽引(けんいん)するとともに、低迷が続いた中国やアジアなども下期には回復するとして、16年度見込みに比べて1%増の1兆519億円とした。
一方、16年度の総出荷金額は15年度実績比6%減の1兆8705億円で、2年連続で前年度実績を下回る見込み。国内出荷金額は6%減の8260億円で2年ぶりのマイナス。主力の油圧ショベルやミニショベルなどの減少が響いた。同日、都内で会見した辻本雄一会長は中国市場について「16年度は油圧ショベルの出荷額が伸び、底打ち感が広がっている。17年度は旧正月明けの需要動向を注視する必要はあるが、ほぼ前年度並みの数字があがっている」と語った。