【アジア開銀50周年】(上)AIIB台頭 質重視のインフラ投資岐路 (1/3ページ)

2017.5.4 06:05

 ■越に低金利融資提案

 ベトナム最大の商工業都市、ホーチミン市。中心部から北東のゾーゼイ市まで約55キロの区間を片側4車線の真新しい道路が続く。熱帯雨林を貫くこの高速道路は、2015年2月8日に全線開通した。

 「それまで2時間かかっていたのが、1時間になったよ。走り心地も良くて快適だ」

 日系工業団地が集まる東南部ブンタウ市からホーチミン市へ荷物を運ぶトラック運転手、マイ・バン・ドゥン(39)は笑顔を見せる。

 この高速道路整備には、9億8100万ドル(約1090億円)が投じられた。うち、約3割をアジア開発銀行(ADB)、約6割を国際協力機構(JICA)が支援した。ともに、日本が主体で運営する国際的な支援機関だ。

 ゾーゼイ-ホーチミン間の月間交通量は135万台と、この2年間でほぼ倍増した。日本が誇る“質の高いインフラ投資”が、ベトナムに物流改革をもたらした形だ。

 日本の技術で改革

 「SHIMIZU(清水建設)」「MAEDA(前田建設工業)」「SUMITOMO(三井住友建設)」-。ホーチミン市の建設現場には、日系ゼネコン各社の看板があふれる。急速な経済発展に伴い、ベトナムでは渋滞などの社会問題が顕在化した。解決の切り札が、日本企業の高いインフラ整備技術だ。

日本勢に対抗する動き、ひそかに進む

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