
林業先進国オーストリアから参加した企業の出展ブース=26日、長野市【拡大】
長野市内の多目的施設「ビッグハット」で開かれていた林業関連の総合展示会「国際ウッドフェア2017」(主催・フジサンケイビジネスアイ、特別協力・長野県、オーストリア大使館商務部)が26日、3日間の会期を終えた。
今回の展示会では、林業の省力化や効率化を支援する機械やIT関連の出展が相次いだ。大手建設・鉱山機械メーカーのコマツは最新のITを活用した「スマート林業」というコンセプトの総合ソリューションサービスを出展し、注目を集めた。
森林資源の把握が進む一方で、住宅メーカーなど木材需要家の発注もリアルタイムに把握できるようになってきた。しかし、採木から加工、出荷までの過程は情報化が大きく遅れている。コマツの提案は、この部分を「見える化」するとともに、資源側や発注側と情報を共有できるようにするもの。林業全体の効率化や省力化を促すと期待されている。
また、今回の展示会では森林管理の効率化が期待されるドローンを使った調査・分析サービスや、林業先進国であるオーストリア、フィンランドの先進機器などが多数出展された。