百貨店6月売上高1.4%増 訪日外国人向け好調

 日本百貨店協会が21日発表した6月の既存店売上高は、前年同月比1.4%増となり、2カ月ぶりにプラスだった。訪日外国人向けの販売が好調だったほか、株高でブランド品などの高額商品の売れ行きも良かった。6月としては平年よりも雨の日が少なかったことも来客数を後押しした。

 商品別にみると、主力の衣料品が0.5%減と20カ月の連続のマイナスだった。ただ、例年7月に実施していた夏のセールを多くの店舗が6月末に前倒しして開始した効果で、マイナス幅は前月(3.1%減)から大きく改善した。

 高額品の美術・宝飾・貴金属は4.6%増と、売り上げを伸ばした。

 訪日外国人向け売上高は41.4%増の184億8000万円と、7カ月連続のプラス。化粧品などの売れ行きが好調で、訪日外国人の客数は27.8%増えた。

 一方、同時に発表した1~6月期の売上高(既存店ベース)は、前年同期比0.3%減だった。訪日外国人向けは堅調だったが、ファストファッションや通販などに押され、主力の衣料品販売が低迷した。

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