ナカムラマーク、刺繍アクセサリーで市場開拓 「技術+発想」で他にない商品を (1/2ページ)

開発した刺繍アクセサリーシリーズ
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 2004年のアテネ五輪で長嶋茂雄監督が率いた野球日本代表「長嶋ジャパン」は銅メダルに輝いた。このときのユニホームに刺繍(ししゅう)で「JAPAN」や「NAGASHIMA」「3」などをマーキングしたのがナカムラマークで、一躍名前を知られる存在になった。刺繍への高いこだわりが認められたわけだが、スポーツユニホームで培った技術を生かして「他にはない」(中村哲也社長)という刺繍アクセサリーで市場開拓に挑む。

 中村氏は「ユニホーム分野は売り上げのほとんどが4~6月に集中する。繁忙期にあわせて人材や設備を用意するので閑散期は苦しい。売り上げと雇用の平準化のため、一年中売れるアクセサリーに注目した」と進出理由を話す。

 13年の社長就任前から温めていた構想は昨年4月、刺繍ピンバッジ「和っぴん」(540円)で実現した。浅草(東京都)や鎌倉(神奈川県)、川越(埼玉県)といった若い女性や訪日外国人が訪れる観光地の土産店やショッピングモールなどで販売しているが、「富士山、だるま、忍者は(置けば間違いなく売れる)鉄板商品」と中村氏は笑う。

 思惑通り受け入れられたことから第2弾として昨年8月に刺繍ステッカー「クロスステッカー」(400円)、第3弾として今年5月にヘアカフス「和んぐる」(972円)を発売した。

刺繍のアクセサリーシリーズ第4弾も待ち構える

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