
カルビーが中国・上海で7月に開いた「フルグラ」の試食会。現地メディアが多数詰めかけた(同社提供)【拡大】
日本を訪れる中国人観光客らによる「爆買い」の勢いに陰りが見え始める中、インターネット通信販売で日本の商品を購入する「越境通販」が市場拡大の動きを強めている。訪日旅行で日本商品のファンになった中国人らがリピーターになって需要を押し上げるほかメーカーや物流大手などもサービス強化に乗り出しており、今後“第2の爆買い”をめぐる市場争奪戦が激しさを増しそうだ。
帰国後リピーター
「中国中心に海外市場を1000億円のビジネスにする」。7月24日、中国・上海市で開かれたカルビーの記者会見場に松本晃会長兼最高経営責任者(CEO)の声が響いた。同社は同月28日から中国の通販サイト「天猫国際(Tモール)」で、シリアル食品「フルグラ」の正式販売に踏み切った。
フルグラは2014年ごろから、訪日中国人がおみやげとして買い始め、徐々にネットでも転売されるようになった。「売り上げの約2割が中国流通分」(担当者)となった昨年度に市場参入を決断。北海道の工場に生産ラインを新設するほか、来夏には京都にも新生産棟を立ち上げる。
Tモールを運営する中国のアリババグループとの提携も好感され、会見と試食会には60以上の中国メディアが詰めかけた。SNSには「今度からいっぱい買える」「偽物の心配がなくなる」などのコメントがあふれた。Tモールが販促キャンペーンを実施した8月8日は1日で1万8246袋を売り上げたという。