口腔カンジダ症向け製剤開発 トライフが秋にも商品化 高い抗菌効果 (1/2ページ)

口腔カンジダ症を引き起こすカンジダ酵母(真菌)への抗菌活性実験で、ナイシンAでは増殖(左)し、ネオナイシン-eでは増殖がみられなかった(トライフ提供)
口腔カンジダ症を引き起こすカンジダ酵母(真菌)への抗菌活性実験で、ナイシンAでは増殖(左)し、ネオナイシン-eでは増殖がみられなかった(トライフ提供)【拡大】

 口腔(こうくう)ケア商品の開発・販売を手がけるベンチャー企業、トライフ(横浜市中区)は、九州大学大学院農学研究院などとの産学連携で、口腔カンジダ症の原因となる真菌(カンジダ酵母)に対する強い抗菌効果を示す新たな乳酸菌ペプチド製剤「ネオナイシン-e」を開発した。同社は同剤を配合した口腔ケア商品を今秋、発売する方針だ。

 産学連携チームはこれまで、食品保存料として広く使われる植物性乳酸菌由来の抗菌タンパク質(ペプチド)「ナイシンA」を基に、梅エキスなど天然成分を配合した乳酸菌ペプチド製剤「ネオナイシン」を開発。虫歯や歯周病の原因菌に対する抗菌効果を示すことから、トライフは配合成分が天然由来で、飲み込んでも安全な口腔ケア商品「オーラルピース」を開発、販売してきた。

 ネオナイシンは細菌の細胞膜に穴を開け、破壊することで抗菌効果を発揮する。虫歯や歯周病の原因菌、大腸菌や黄色ブドウ球菌にも抗菌効果がある。だが、免疫力が落ちた人が発症する日和見感染症の口腔カンジダ症の原因菌、カンジダ酵母に対しては抗菌力はなかった。

 このため、研究チームは新たな抗菌剤開発に向け、植物精油や植物エキスなど天然由来物質約60種を試した。この結果、ブルガリア産ダマスクローズ精油とナイシンAの組み合わせで、ネオナイシンの特性に加え、カンジダ酵母にも高い抗菌活性を持つことが分かった。新たな抗菌剤ネオナイシン-eとして特許出願している。

カンジダ症は口腔内のほか、皮膚などでも発症

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