セブン&アイ・ホールディングスは25日、傘下のそごう・西武が来年2月末に西武船橋店(千葉県船橋市)と西武小田原店(神奈川県小田原市)を閉鎖すると発表した。
大型ショッピングセンター(SC)や専門店、ネット通販の台頭などで顧客離れに歯止めがかからず、収益の抜本的な改善は難しいと判断した。今後は首都圏の主力店舗に経営資源を集中する。
西武船橋店は1967年に開店したが、昨今は近隣の大型SCや同業他社に押され売り上げが減少。2017年2月期の売上高は169億円と、ピーク時(1992年2月期)に比べ3割程度に落ち込んでいた。跡地は、セブン&アイグループが複合施設として再開発することを検討する。
西武小田原店は2000年の開店。駅から遠いといった課題もあり営業不振が続き、17年2月期の売上高は74億円と、ピーク時(04年2月期)に比べ半分以下にとどまっていた。