三菱マテリアルの子会社、三菱電線工業(東京)で製品の品質に関する不正が見つかったことが23日、分かった。顧客企業が求めた基準を下回る製品を納入した疑いがあり、近く公表する。
企業の品質管理を巡っては、神戸製鋼所がアルミニウムや銅といった製品で性能データの改ざんなどを重ねていたことが発覚しており、同種の問題が他社に拡大する。
三菱電線で不正があったのは、航空機などに使われる工業用の樹脂部材とみられる。供給先が多方面にわたれば交換などの影響が大きくなりそうだ。
三菱電線の2017年3月期の売上高は295億円、同期末の従業員数は約510人。親会社の三菱マテリアルはセメントから銅、工具、アルミ缶まで幅広く手掛けている。