【新春直球緩球】「新興国の利益割合を2割に」 東京海上ホールディングス・永野毅社長

東京海上HDの永野毅社長=東京都千代田区(飯田英男撮影)
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 --海外企業の買収に力を入れてきた

 「大型買収する中で、いろんなシナジー(相乗効果)が生まれてきている。買収した会社が持っていた商品や、サービスを日本で展開しているほか、大きなグループに入ったことで格付けが上がり、調達コストが安くなるなど、コストシナジーも生まれ税引き前で300億円近い利益を毎年生み出せるようになってきた」

 --今年は新たな中期経営計画がスタートする

 「海外事業を広げることでリスクをより分散させたい。地域的にはアジアをはじめとする新興国のビジネスで、利益だと今は約1割を新興国で稼いでいるが、2割程度まで増やしたい。買収に使える資金も1兆円程度は確保しているが、金額にこだわらず、これからも良い会社があれば買収していきたい」

 --新興国の魅力は

 「なんといっても人口が伸びていく点だ。保険の付帯率も低く、人口が伸びる分と付帯率が上がる分で、かなりの潜在成長率がある。力を入れているのはインド、インドネシア、マレーシア、フィリピンなど。ブラジルもまだ伸びる」

 --国内の戦略は

 「自動車の保有台数は今がピークで、これから減っていくとみている。ただ、相当時間はかかるので、その間に新たな専門的分野やリスクに対応できる商品を出していくことが大切だ。経営理念などは守りつつ、ビジネスモデルはどんどん変えて環境変化に対応していきたい」