ソニー「aibo」発売 コミュニケーションロボの競争激化、市場拡大へ (1/2ページ)

ソニー本社に展示されたaibo=11日、東京都港区(松本健吾撮影)
ソニー本社に展示されたaibo=11日、東京都港区(松本健吾撮影)【拡大】

  • aiboを受け取り笑顔のオーナーたち=11日午前、東京都港区(松本健吾撮影)
  • ソニーのスタッフとハイタッチをするaibo=11日、東京都港区(松本健吾撮影)
  • ソニーの犬型ロボット「aibo(アイボ)」の誕生セレモニー=11日、東京都港区(松本健吾撮影)
  • 専用ケースからaiboを取り出すソニーの川西泉執行役員=11日午前、東京都港区(松本健吾撮影)

 ソニーは11日、人工知能(AI)を搭載した家庭用の犬型ロボット「aibo(アイボ)」を発売した。業績不振で平成18年に生産を終了した「AIBO」を12年ぶりに復活させ、成長が見込まれるコミュニケーションロボット市場でのシェア獲得を狙う。

 犬の鳴き声にちなみ発売日を1(ワン)月11(ワンワン)日に合わせた。都内のソニー本社で午前11時1分から記念イベントが行われ、約30人の購入者が来場。一人一人が開発責任者の川西泉執行役員からアイボを受け取った。大阪市の会社員、中村泰之さん(46)は「復活を待っていた。きょう新幹線で来たので愛称をヒカリにする」と笑顔を見せた。

 ソニーは昨年末に3回のネット予約販売を実施。すべて40分以内に予約がいっぱいとなり、「滑り出しは順調」(川西氏)だ。発売に先立つ9日には平井一夫社長も「日本のみならず、海外でも展開したい」と意欲を示している。

 アイボはAIや多彩なセンサーを搭載し、ネット常時接続で情報をクラウド(ネット上のサーバー)に集約。“飼い主”の嗜好(しこう)に合わせて成長する。能動的に飼い主に近づいたり鳴き声で感情を表現したりするなど、ペットのように振る舞う。