視覚障害者と共同試作したリモコンも 三菱電機、AI活用の研究成果発表

視覚障害者と共同で制作したリモコンの試作機
視覚障害者と共同で制作したリモコンの試作機【拡大】

 三菱電機は14日、人工知能(AI)を活用したスマート生産や快適空間、安全・安心インフラなどに関する最新の研究成果を関係者らに公開する研究開発成果披露会を東京都内で開いた。

 快適空間に関する技術では、「触りたくなるインターフェース」として、視覚障害者らが直感的に操作できるエアコンのリモコンを披露。視覚支援学校と協力して試作されたリモコンは音声案内で操作を補助し、手でスイッチをずらすことで電源を入れたり切ったりすることなどができる。

 この日は、新規7件を含む20件の研究成果が発表され、新規では「AIを用いたインテリジェント無線通信技術」「物体の質感をリアルに表現する技術」などが紹介された。

 柵山正樹社長は「資源エネルギー問題など現在の社会が抱えている課題の解決に貢献したい」と述べた。