【開花した韓国事業 Jトラストの挑戦】(2)“日系貸金業者”の先入観に苦戦 (1/3ページ)

クリスマスパーティーでJTグループ職員と踊る子供たち=2017年12月19日、カンナム市
クリスマスパーティーでJTグループ職員と踊る子供たち=2017年12月19日、カンナム市【拡大】

  • JTワンワンコンテストで優勝した飼い主と犬。右から3人目がJT親愛貯蓄銀行のユン・ビョンムク代表理事=2017年11月30日、ソウル市

 ■“日系貸金業者”の先入観に苦戦

 韓国で絶大な人気を誇る携帯端末用絵文字がある。Jトラスト(JT)グループが子犬をモチーフに2017年1月に発売したイメージキャラクター「ジャンピー」の絵文字スタンプだ。無料通信アプリの「カカオトーク」では同1~2月の期間限定で27万件のダウンロード、「LINE(ライン)」ではクリエーティブ部門の販売第1位を誇る。

 JTグループが進出した12年当時、貯蓄銀行は破綻などが相次ぎ不良金融機関という認識が広がり、貸金業と同類との誤解もあった。日本企業に対する否定的な感情もあって、15年9月に広告モデルに採用した人気女優のコ・ソヨンさんが社会的非難を浴び契約破棄に追い込まれる事件が発生。知名度向上に欠かせないマーケティング活動が思うようにできなかった。

 そこで戦略を変更、商品をダイレクトに訴求する競合他社と違い、親近感ある金融グループというイメージづくりに注力。日系貸金業者という先入観を排除するため、韓国で最も大衆的に愛される子犬に着目し、キャラクターマーケティングに乗り出した。

 子犬のキャラ大人気

 1000万人の愛犬家に向け16年に愛犬イベント「JTワンワンコンテスト」を初めて開催、優勝犬にCM出演の特典を付けて国民を巻き込んだ。知名度が高まった第2回コンテストではホームページ訪問者数が35万を超え前回比55%増加、オンライン投票数は26万超と41%増えた。ジャンピーは初代優勝犬のポメラニアンをイメージしたという。

ユニークなマーケティングが効果を発揮