1日乗降18人、営業休止から13年… 神戸電鉄の「秘境駅」ついに廃止

開業していたころの神戸電鉄菊水山駅=平成13年
開業していたころの神戸電鉄菊水山駅=平成13年【拡大】

 神戸電鉄は14日、利用客数の増加が見込めないとして、営業休止中だった有馬線菊水山駅(神戸市北区山田町下谷上)を23日付で廃止すると発表した。

 同駅は昭和15年10月に開業。鵯越-鈴蘭台間の六甲山中に立地し、ハイキング客や市下水処理施設の職員らが利用していた。しかし、周辺に民家は少なく、乗降客数は減少。平成17年3月26日に営業を休止した。

 当時の1日の平均乗降客数は18人。開業当時から無人駅で、営業休止以降は山中にあることから「秘境駅」として知られていた。廃止の理由について、同社は「営業休止から13年が経過し、今後も再開に見合う利用が望めないため」と説明している。