大間原発差し止め請求棄却でJパワー会見 「主張が基本的に認められた」

大間原発建設差し止め訴訟の判決後、コメントを読み上げる電源開発の南之園弘巳・取締役常務執行役員(中央)ら=19日午後、北海道函館市(杉浦美香撮影)
大間原発建設差し止め訴訟の判決後、コメントを読み上げる電源開発の南之園弘巳・取締役常務執行役員(中央)ら=19日午後、北海道函館市(杉浦美香撮影)【拡大】

  • 大間原発建設差し止め訴訟の判決後、コメントを読み上げる電源開発の南之園弘巳・取締役常務執行役員=19日午後、北海道函館市(杉浦美香撮影)
  • 大間原発建設差し止め訴訟の判決後、電源開発の役員ら。左から峰村光政函館駐在事務所長、南之園弘巳・取締役常務執行役員、倉田一秀・執行役員原子力業務部長=19日午後、北海道函館市(杉浦美香撮影)

 大間原発の建設運転差し止め請求を棄却した19日の函館地裁の判決後、「電源開発(Jパワー)」の南之園弘巳(みなみのそのひろみ)・取締役常務執行役員らが函館市内のホテルで記者会見した。

 冒頭、南之園氏は「当社の主張が基本的に認められたものだ。これまで当社は請求の棄却を求めるとともに、同発電所の安全性が確保されることを丁寧に主張・立証してきた」などとするコメントを読み上げた。

 原告側が控訴する意向を示していることについて「報道で承知している。函館地裁で主張したわれわれの考えを今後も主張していきたい」とした。

 また、昨年7月に常駐の函館駐在事務所を設立したことをあげ、「大勢の方々の話を伺いながら、当社のことや事業内容、大間の原子力発電所計画を丁寧に説明していきたい」とした。

 運転開始のめどについては「原子力規制委の新規制基準に基づく安全の適合性審査を今年後半にクリアできるように全社あげて取り組みたい。そうなると、2024年の運転開始になるという考え方に変更はない」と語った。