自動運転、商用車で覇権争い 新技術と物流サービス一体の提案鍵 (1/3ページ)

路線バスが自動運転で停留所に寄せるデモ=5月、東京都羽村市の日野自動車羽村工場
路線バスが自動運転で停留所に寄せるデモ=5月、東京都羽村市の日野自動車羽村工場【拡大】

 商用車で自動運転技術をめぐる開発競争が熱を帯びてきた。日野自動車が2025年以降にエリア限定で全ての操作を自動化する商用車を実用化する方針を表明。スウェーデンの商用車大手ボルボ傘下のUDトラックスは30年までに完全自動運転車を量産する計画だ。物流業界では運転手の人材と高齢化が深刻な局面を迎えており、新技術を物流の効率化につなげるサービス面の競争も激化しそうだ。

 「交通事故死傷者ゼロを目指し、完全自動運転に向けた技術開発を段階的に進めたい」

 25年に無人隊列走行

 日野は、5月に東京都羽村市の羽村工場で開いた自動運転技術に関する説明会で、遠藤真副社長が力強くこう宣言。技術開発ロードマップも打ち出した。

 それによると、22年をめどに一定の条件下で自動走行し緊急時に運転手が操作する「レベル3」の自動運転技術を搭載した商用車を開発。25年以降には、エリア限定で全ての操作が自動化される「レベル4」以上の車両を実用化する。

 複数のトラックが加速・減速を自動制御して隊列走行する技術の開発も急ぐ。23年をめどに、有人の前走車を有人の後続車が自動追従する高度な「有人隊列走行」を実用化。25年以降には、有人の前走車を無人の後続車が自動追従する「無人隊列走行」を実現する。

 説明会では、先頭のトラックを後続車が自動追従する隊列走行のデモンストレーションを披露。後続車はGPS(衛星利用測位システム)で自動運転の車両を誘導する技術で、テストコース内の本線に合流。車載カメラなどで白線や前走車を認識し、追従走行に入った。

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