【放射線と健康リスク】長瀧重信・長崎大学名誉教授に聞く(2-2) (1/5ページ)

2014.3.27 05:00

 ◆低放射線の発がんリスク 国際基準と生活習慣の比較

 田崎 日本では2012年4月から食品中の放射性物質の基準値の考え方が年間線量1ミリシーベルト以下に引き下げられ、これをもとに放射性セシウムの新たな基準値が設定されました。米国の基準値は年間5ミリシーベルト以下ですから相当厳しい基準ということでしょうか。厳しいとはいえ、消費者は基準というものにすごく敏感になってしまうんですが。

 長瀧 食品の安全と安心を確保するために設定されたものですが、消費者保護の観点から、科学的な判断を超えた基準をつくってしまったように感じます。その結果、どうなったか。基準値以上の食品は売れなくなってしまい、逆に風評被害を含め、生産者を苦しめています。世界の基準を考えれば、このままでよいのかという疑問は残ります。

 田崎 100ミリシーベルト未満は低線量被ばくといわれますが、その100分の1である1ミリシーベルトというレベルで議論していると数値に開きがありすぎて、正直、どこを安全な基準として考えていいのか分からなくなります。たしかに消費者としては、基準値が低く設定されているほど安心と考えますが、それが果たして現実的なのでしょうか。被災地に住んで農業を営んでいる人にとって本当に妥当な基準なのか。しっかりと考えないといけないですね。

 長瀧 おっしゃる通りです。原発事故の被災者や被災地の生産者などへの影響を踏まえて、健康への影響を科学的に考えていくべきです。

 【紙面で見る】 正しい情報で 「怖がりすぎず侮らず」冷静に判断(pdf)

喫煙者や大量に飲酒する人は1000ミリシーベルト以上被ばくしたくらいの発がんリスク

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